年末年始――立ち止まって、少しだけ前を向く時間
年末年始は、不思議な時間だと思う。
こんにちは
沖縄の美味しい水 麦飯石の水 豊見城店のひがさんですよー?

時計の針はいつも通り進んでいるのに、空気だけが少しゆっくり流れているような感覚。街の音が静まり、スマホの通知もどこか控えめになる。そんな中で、私たちは一年を振り返り、そして新しい一年にそっと足を踏み出す。
大晦日が近づくと、やることはたくさんある。
仕事の締め、家の大掃除、年賀状、買い出し。慌ただしく動きながらも、心のどこかで「今年も終わるんだな」と実感する瞬間が何度も訪れる。掃除中に出てくる昔の写真や、引き出しの奥にしまっていたメモ。見返すつもりはなかったのに、つい手が止まってしまう。
「今年はどんな一年だっただろう?」
うまくいったこともあれば、正直あまり思い出したくない出来事もある。
思い通りにいかなかった日、言えなかった言葉、選ばなかった道。だけど年末は、不思議とそれらを少しだけ優しい目で見られる気がする。「あの時は精一杯だった」「よくここまで来た」と、自分に声をかけられるからだ。
そして迎える新年。
カウントダウンの瞬間や、元旦の朝の静けさには、特別な力がある。昨日までと何も変わらないはずなのに、「新しい始まり」というだけで、心が少し軽くなる。初詣で手を合わせる時、願い事はたいてい大きなものじゃない。
「健康でいられますように」
「穏やかに過ごせますように」
そんなシンプルな願いが、やけにしっくりくる。
年始の時間は、贅沢だ。
おせちやお雑煮を囲みながら、家族や身近な人と話す何気ない会話。テレビをつけっぱなしにして、特別番組を眺めながらゴロゴロする時間。普段なら「無駄」と思ってしまいそうな時間も、この期間だけは許される。むしろ、その“何もしなさ”が心を整えてくれる。
新年の目標を立てる人も多いだろう。
でも、年末年始に無理な決意はいらないと思う。大きな目標よりも、「去年より少しだけ丁寧に生きる」「自分を責めすぎない」「疲れたらちゃんと休む」。そんな小さな約束の方が、案外一年を支えてくれる。
年末年始は、区切りであり、通過点でもある。
完璧にリセットしなくていい。去年の続きを持ったまま、新しいページをめくればいい。少し疲れていても、不安が残っていても大丈夫。それでも時間は進み、私たちは前に進んでいく。
静かな冬の空気の中で、深呼吸をひとつ。
「また一年、やっていこう」
そう思えたなら、それだけで年末年始は十分意味のある時間なのかもしれない。
今年も、あなたにとって穏やかで、少し笑える瞬間が多い一年になりますように。
以上。麦飯石の水 豊見城店のひがさんでした〜